2008年10月27日

大恐慌時代のルーズベルト

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081023/106865/?P=4
田原総一朗の政財界「ここだけの話」
今、日米が求める人物像は
「大恐慌時代のルーズベルト」

日本のルーズベルトは誰?
 では、いったい日本はどうか。

 日本も同じ現象が起きている。ひところは大人気だった小泉純一郎元首相と竹中平蔵大臣。今、彼らの評判がとても悪い。彼らについては、いろんな人がいろんなことを言う。細かい点についてはいろいろ間違っているが、大ざっぱに言えば、今日本人の多くは小泉・竹中のやり方を自由主義経済だと思っている。

 規制緩和をし、政府が市場に介入せず、どんどん民営化をした。つまりフーバーだと捉えている。そして、今は、このフーバーに代わるルーズベルトを求めている。

 ルーズベルトの場合は、財政再建ではなく、逆に財政を使ってでも景気をよくする。では、「日本のルーズベルト」は誰か。

 財政再建を考えないで、一種のばらまきで景気をよくしようと、以前から言っているのは、民主党の小沢一郎氏だ。

 小沢一郎という人物は、田中角栄の直弟子である。そういえば民主党は、鳩山由起夫、岡田克也、羽田孜、渡辺恒三、石井一、全部元田中派だ。中でも小沢一郎は、田中角栄の直系である。

 田中角栄は、日本の歴史始まって以来の、ばらまき型だ。ただ、田中角栄をばらまきと言わないのは、あのときは高度経済成長のさなかだったからだ。

 田中角栄は大幅な減税をし、道路を作り、空港を作った。田中角栄が総理大臣になった年は「福祉元年」と言われ、思い切った福祉政策を実施した。

 ただし、あのときは高度成長だったので、国民に迷惑をかけていない。いくらでも金が入ってくるという時代だった。

 その田中角栄流の政治を小沢氏はまさにやろうとしている。今で言えば、ばらまきだ。

事務所費に苦しむ議員たち
その圧力で解散はあるのか

 それに対して自民党は、小泉元首相がばらまきをせず、財政再建をすると言っていた。

 ところが、今度総理大臣になった麻生太郎氏は、財政再建は3年間凍結し、景気対策に全力を挙げると言っている。

 おそらく彼は、赤字国債の発行に踏み込むと思う。つまり、僕から見ると、麻生首相はどんどん民主党の小沢氏に近づいている。

 今までは明らかに自民党と民主党は違いがあった。それは何かと言うと、自民党はフーバーで、民主党はルーズベルトだった。

 ところが麻生首相は、ルーズベルトに近づいている。どんどん民主党と自民党の違いがなくなってきた。選挙までに、違いが出るのか、もしくは違いがなくなるのか。この辺が見どころだ。

 今度の補正予算は福田内閣の作った補正予算で、景気回復など一言も触れていない。だから麻生首相は、第2次補正予算をやると言っている。第2次補正予算は、いろいろな金を入れると、10兆円は出すことになると思う。

 これは民主党の政策に近くなるわけだ。問題は、本当は麻生首相は、第2次補正予算を衆議院と参議院で可決、成立して解散したい。だが、成立して解散すると来年になってしまう。

 ところが、自民党も民主党も、議員たちが事務所を開いている。事務所を開くと、1カ月に1000万近く、多いと1500万円もかかってしまう。だから来年まで解散が延びると、自民党の議員も民主党の議員も破産してしまう。

 その議員たちの破産してしまうぞという脅かしで、麻生首相は11月の30日に選挙をせざるを得なくなるのか、それとも経済対策の予算を組んで国会で成立させてから解散をするのか、麻生さんは今迷っている。

時代はめぐり
再び自由主義経済論へ

 ところで、ルーズベルトのニューディール政策には、続きがある。

 1950年代に、アメリカでマッカーシー旋風というのが吹いた。マッカーシーという上院議員が、アメリカの役所の中には共産主義者が多いと言い出し、いわゆる「赤狩り」が行われ、共産主義者の烙印(らくいん)を押された役人がどんどん追放された。

 ルーズベルトが提唱したニューディール政策を行った人たちが、赤だと狙われて追放されるということが起きた。ここでアメリカは、マッカーシー旋風の後、再び自由主義経済論になる。時代はめぐっているのだ。

 多分日本もルーズベルトを求めた後、またフーバーを求めるのではないか。


小泉純一郎元首相と竹中平蔵大臣。今、彼らの評判がとても悪い。大ざっぱに言えば、今日本人の多くは小泉・竹中のやり方を自由主義経済だと思っている。規制緩和をし、政府が市場に介入せず、どんどん民営化をした。つまりフーバーだと捉えている。
 アメリカ大統領の中で最もできが悪いとされているフーバーに、小泉純一郎元首相と竹中平蔵大臣をなぞらえるのは、それは余りにも失礼ではないか!!

 小沢一郎という人物は、田中角栄の直弟子である。そういえば民主党は、鳩山由起夫、岡田克也、羽田孜、渡辺恒三、石井一、全部元田中派だ。中でも小沢一郎は、田中角栄の直系である。

 田中角栄は大幅な減税をし、道路を作り、空港を作った。田中角栄が総理大臣になった年は「福祉元年」と言われ、思い切った福祉政策を実施した。

 ただし、あのときは高度成長だったので、国民に迷惑をかけていない。いくらでも金が入ってくるという時代だった。

 その田中角栄流の政治を小沢氏はまさにやろうとしている。今で言えば、ばらまきだ。
 論理がデングリ返っています。高度成長の時代であることは、逆に言えば飽食・富貴時代の前時代、すなわち貧困の時代であったということです。今また貧困の時代です。貧困の時代であればこそ、田中政治の時代です。ルーズベルト政治の時代です。ニューディールの時代です。

 竹下時代という飽食の世相に大減税をやって機能するはずがない。大減税は、今まさに貧困の時代にこそ、その使命を成し遂げることができる。

 今までは明らかに自民党と民主党は違いがあった。それは何かと言うと、自民党はフーバーで、民主党はルーズベルトだった。

 ところが麻生首相は、ルーズベルトに近づいている。どんどん民主党と自民党の違いがなくなってきた。

 今度の補正予算は福田内閣の作った補正予算で、景気回復など一言も触れていない。だから麻生首相は、第2次補正予算をやると言っている。第2次補正予算は、いろいろな金を入れると、10兆円は出すことになると思う。
 民主党・自民党が挙って景気浮揚を目指している。それでこそ二大政党である。

経済政策(自民・公明 vs 民主党)の比較
民主党の1案は非常によくできています。
政府支出を大胆に出し切って、逆に財源として政府支出を思いっきり絞っています。また、減税は減税、増税は増税として明言しており、実に歯切れが良い。死蔵されている予備費・余剰(いわゆる埋蔵金)を掘り出して「活性化(価値化)」しているところも素晴らしいところです。

そのバランスの上で16.6兆円ものGDP増加をもたらしています。

それに比較して自民党案のなんと貧弱なこと!!
第二次補正案として2兆円の減税を入れたとしてもGDP増加は5.57兆円しかありません。当初噂されていた10兆円減税を復活させて、その財源を国債ではなくて金持ち増税で償えば、やっと28.18兆円のGDP増加が達成されます。こうでもしなければ自民党案は民主党案に、とても太刀打ちできるものではありません。

自民党と民主党のいずれがマクロ経済の知恵を持っているのでしょうか、いずれが有権者の生活のための景気浮揚をもたらすような経済政策を実施できるのでしょうか???

好むと好まざるとに関わらず、次期衆議院総選挙はマクロ経済学対決の選挙戦になりますね
posted by 美国日本 at 20:13| Comment(1) | TrackBack(1) | マスコミ論調から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>アメリカ大統領の中で最もできが悪いとされているフーバーに、小泉純一郎元首相と竹中平蔵大臣をなぞらえるのは、それは余りにも失礼ではないか!!

そうですね。私もそう思います。

フーバーさんにあやまれ!
Posted by   at 2012年01月16日 20:20
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